競走馬の生き様や、馬と人、人と人の繋がりなど、競馬には様々な魅力がありますが、馬券を買って楽しむのも競馬の醍醐味の1つです。
今回は興味はあるものの、馬券を買ったことは無いという、馬券初心者の方へむけて、馬券の種類や買い方を紹介していきたいと思います。ちなみに、馬券必勝法等を紹介していくものではありませんので、その点はご了承願います。
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馬券の買い方、種類の解説1。オッズの見方を知れば倍率や配当がすぐわかる
引用元:JRA
いざ馬券を購入しようと思っても、馬券の種類やオッズの見方がわからない、というのは初心者にありがちなテーマですね。そもそもギャンブルに興味が無ければ「オッズ」とは何かすらわからない方も多いのではないでしょうか。
競馬における「オッズ」とは、ものすごく簡単に説明してしまえば、100円で馬券を購入し、的中した場合に戻ってくる金額の倍率のことです。例えばオッズが2.0の馬券を100円分購入した場合、的中すれば200円の払い戻し、3.5のオッズの馬券を100円分的中させたなら350円の払い戻し、といったようになります。
またこのオッズは人気がある馬ほど数字が小さくなっていきます。たくさんの人が馬券対象になると予想した馬を購入して的中しても、払い戻しは少なくなってしまうという仕組みですね。
稀に勘違いされている方もいますが、競馬中継などで「1番人気」、「2番人気」などと言われているのは、このオッズの事を表しているので、決して馬の強さを言っているわけではありません。実力がある馬でも、直近で凡走を繰り返していると人気を落とす事も珍しくないので、人気の盲点になっているような馬を見つける事も競馬予想の楽しみの1つと言えるでしょう。
ちなみに、馬券の購入は100円単位から出来ますが、もっと多くの金額を買うことも出来ます。例え2.0のオッズでも10,000円購入して的中すれば払い戻しは20,000円になりますから、馬券を購入する際にオッズは非常に大切な情報となります。
オッズがわかったところで、次からは馬券の種類について紹介していきます。まだ競馬に馴染みのない人は、馬券の種類と言われても、1着を当てれば良いのではと思われるでしょうが、現在の馬券には様々な種類があり、予算や好みによって種類を選ぶことも出来るのです。
馬券の買い方、種類の説明2。的中率の高い馬券はやはり1頭だけを当てるもの
それでは、具体的に馬券の種類を説明していきましょう。まず始めに「単勝」馬券です。
引用元:ブエナの競馬ブログ
これはレースに出走している馬の中から勝ちそうな馬を1頭予想するもので、最もシンプルかつオーソドックスな馬券の1つと言えるでしょう。その為、特に補足説明等もありませんが、競馬をあまり知らなくても、イメージはしやすいのではないでしょうか。
次に「複勝」馬券です。
こちらも単勝と同じくシンプルですが、馬券対象となるのは1着から3着(出走頭数によっては1、2着のみの場合もあります)までとなります。的中範囲が広がる為、単勝と同じ馬を購入した場合は単勝よりもオッズが低くなってしまいますが、とりあえず馬券を的中させたい時はオススメの馬券です。
ちなみに、この2つを組み合わせた「単複」馬券、一般的には応援馬券とも呼ばれるような馬券もあります。呼び名の通り、自分の好きな馬を応援したいときに購入するファンが多いですし、馬券自体にも馬名の他に「がんばれ!」という文字が入る為、人気馬の引退レース等では記念に買って、仮に的中しても払い戻さずに持っておくというファンもいます。
ここまでに挙げた単勝、複勝は共に1頭のみを当てればいいので、的中率は当然高くなりますし、レース中に応援するときもその1頭を集中して見ていればいいので、気軽に馬券を楽しむにはうってつけの馬券と言えるでしょうね。ただし、よほど人気の無い馬の馬券でも買わない限りはオッズが100倍を超えるような、いわゆる「万馬券」にはなりにくいので、少ない掛け金で一攫千金を狙っていくような種類の馬券ではありません。
馬券の買い方、種類の説明3。軸馬を決めての流し買いは初心者にもわかりやすい
ここからは1頭だけでなく、2頭以上を予想する馬券を紹介していきたいと思います。頭数が増える分、的中させるのは難しくなりますが、オッズもそれだけ高くなるので、的中すればより多くの払い戻しを期待することが出来るのが魅力となります。
まずは馬券対象になりそうな馬2頭を予想するものからいきますが、これは全部で3種類あり、それぞれ「馬連」「馬単」「ワイド」という名が付いています。
引用元:競馬チェック
「馬連」はそのレースで1着と2着になりそうな馬を予想する馬券で、先に挙げた単勝馬券と並んで古くからある、オーソドックスな馬券と言っていいでしょう。1着と2着の順番は問われないので、とにかく自分の予想した馬が1,2着でゴールしてくれれば的中となります。
「馬単」は馬連と同じく1着と2着を予想するのですが、こちらは着順を指定しなければいけません。例え予想した通りの2頭で決着したとしても、1着と2着が予想の反対だった場合は的中とならないので、購入する場合は注意が必要です。しかし、当然ながら馬連と比べると予想が難しくなる為、オッズも高くなります。
引用元:競馬で稼ぐ
最後に「ワイド」ですが、これは予想した2頭のどちらもが3着以内に入れば的中するという馬券です。拡大馬連とも呼びますが、一般的にはワイドという呼び方が定着していますね。着順の組み合わせが1,2着、1,3着、2,3着の3通りになるので的中率は上がりますが、その分オッズも低くなりがちです。
次に馬券対象になりそうな馬3頭を予想する馬券ですが、これには2種類あり、「3連複」と「3連単」いう名が付いています。現在発売されている馬券の種類の中では最も予想する馬の数が多い馬券になるので、的中率はぐっと下がりますが、オッズも一気に高くなります。
スポンサーリンク引用元:JRAビギナーズ倶楽部
まず「3連複」ですが、これはそのレースで1,2,3着になりそうな馬を予想します。ただし、馬連と一緒で着順は問われません。
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そうなると「3連単」がどのような馬券か想像がつくかもしれませんが、こちらは1着から3着までを着順通り当てなくてはいけません。難易度は最大級ですが、的中すれば万馬券になるパターンも非常に多く、ギャンブル性の高い馬券と言っていいでしょう。
馬券初心者からすると、2頭でも3頭でも予想する数が増えると一気に難しく感じるかもしれませんが、そういう時に便利な買い方が「流し」買いです。
引用元:競馬馬鹿入門
これは、ある馬が馬券対象になりそうな自信はあるけど、それ以外はわからないといった時などに、その馬を軸として他の馬たちを購入していくというやり方です。
流し買いの主なメリットは馬券の購入数を抑えられることと、応援する馬を絞れるということの2点が挙げられます。例えば10頭立てのレースで馬番が1番の馬を軸に、100円分の馬連で全頭に流した場合、購入する馬券は900円で収まり、とにかく1番の馬が1着か2着になればいいので、他の馬を見る必要がありません。最初のうちはあれもこれもと、ついつい多くの馬券を購入してしまいがちですが、軸馬から流す買い方をすればそういった買いすぎは無くせます。
ただしデメリットとしては、その軸馬が来ない限りは的中することがないという点でしょうか。予想に入れた馬達は来たけど、肝心の軸馬が馬券対象外、というのパターンはこれまでにも多くの競馬ファンが経験してきていると思います。ちなみに例では軸馬1頭だけのパターンを紹介しましたが、3連複や3連単では2頭を軸にすることも出来ますし、馬単と3連単では軸馬を2着や3着に固定して購入することも可能です。
最後にもう1つ馬券の種類を紹介しておきます。これまでに挙げた馬券とは少し趣が違うのですが、「枠連」という馬券ですね。レースではまず馬ごとに番号が振られるのですが、さらに枠によっても分けられているのです。例えば18頭立てのレースだと最大で8枠になり、番号が1番と2番の2頭の馬が1枠、16番と17番、18番の3頭の馬が8枠という扱いになります。
出走頭数によっては、1枠は1番だけ、2枠は2番だけだったりもするのですが、枠連はその着順を当てる馬券になります。先に挙げた例で行くと、1枠と8枠の枠連を購入した場合、その枠に入っていた馬たちのどれかが1,2着になれば的中になります。着順は問われません。
ただし、少しわかりにくいですが、1番と2番が1,2着になった場合等は的中ではありません。それだと1枠と1枠の枠連という扱いになるからです。同じように、16番と17番、16番と18番、17番と18番という組み合わせで1,2着になった時も8枠同士の枠連になってしまうので、的中とはなりません。この場合の1枠と8枠の枠連は1番か2番と、16番、17番、18番のいずれかが1,2着になった場合にのみ的中となるのです。
買い方の例を挙げるとすれば、馬券対象になりそうな馬が同じ枠に入った場合などに、その枠から流すといったやり方でしょうか。しかし気を付けなければいけないのは、同じ番号の組み合わせが存在しない馬連と違って、枠連には同じ枠同士の組み合わせが存在するということです。枠番は騎手が被る帽子の色で判断できるので、見分けが付けやすいですから、しっかり理解して購入すれば、初心者にもオススメの馬券の1つとなります。
馬券の買い方、種類の説明4。オススメの流し買いの他に、人気が根強いボックス買い
流し買いとは別に、もう1つ人気のある馬券の買い方が「ボックス」買いです。
これは、確たる軸馬がいない時や、何となく馬券対象になりそうに思う馬が複数いる時などに便利な買い方です。例えば、そういった馬達が5頭いた場合、その5頭のボックス買いをしてしまえば、その内の2頭(3連複や3連単では3頭)が全て馬券対象になれば的中となります。馬券の種類は指定できるので、馬連でも3連複でも3連単でも大丈夫です。
ただし、このボックス買いは自分が選んだ馬の組み合わせを全て購入するような形になるので、3連単などでは例え5頭でも60通りの馬券を買うようになってしまうようになります。馬券結果のわかりやすさは初心者向けと言えますが、買い目が増えるというデメリットもあるため、購入する場合は何通りの組み合わせになるかをよく確認してからにしましょう。競馬場のマークシートにはボックス買いした場合の購入点数が、馬券の種類と頭数ごとに記載されているのでわかりやすいです。
馬券の買い方、種類の説明5。フォーメーションを知れば馬券の予想はさらに楽しくなる
初心者向けかと問われると少し疑問符が付きますが、先に挙げた馬券の買い方以外に、「フォーメーション」という買い方があります。
スポンサーリンク引用元:RB☆STRIKE
これは主に3連単の馬券を購入するときに活用するもので、馬券圏内に来そうな馬を好きに選んで、着順ごとに当てはめていくというやり方です。
例えばある馬が1、2着のどちらかしかないという予想になれば、3着の指定はしなくて良いですし、逆に3着だったら来るかもと思えばそこだけに指定するというやり方も出来るので、馬券としての自由度は非常に高いと言えますし、予想時の楽しさは全種類の中で1番と言えるかもしれません。
フォーメーションは流し買いと違って軸馬を指定しなくていいので、上手く購入出来れば仮に本命馬が着外になっても大丈夫ですし、ボックス買いのように選んだ馬の全通りの組み合わせを買うわけでもないので点数も減らせるところもメリットといえるでしょう。
ただし、これは組み合わせをしっかり確認しなければ、馬券に組み込んでいたと思っていた馬が抜けてしまっていたりするような、穴だらけの馬券になってしまう事もありますから、購入の際には細心の注意が必要となります。ある程度馬券の購入に慣れてから手を出すのが賢明かもしれません。
馬券の買い方、種類の説明6。初心者へのオススメは馬券を楽しむ事
ここまで馬券の種類や買い方を様々紹介してきましたが、どれも一長一短で、絶対にこれ!というものは存在しないだろうという事は分かっていただけたかと思います。最初にも述べましたが、馬券は予算や好みで個々に適した買い方を選んでいくようになります。
ギャンブルですから当然必勝法等もありません。したがって、購入する際の1番のオススメとしては、当たっても外れても自分が楽しめるだけの金額を使うことだと思います。レースがどのような結果で終わろうとも、馬券は自己責任となりますから、決して熱くなりすぎる事なく、あくまで競馬をもっと楽しむ為の1つの要素として考えるようにしましょう。
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