今回は2011年のクラシック3冠馬で昨年2017年に初年度産駒がデビューしていきなり活躍を見せたオルフェーヴルについて取り上げていきます。
オルフェーヴル産駒のG1での成績や血統、産駒の特徴や評判はもちろん、ダートでの産駒の成績、そして2018年デビューの期待馬まであれやこれや調査しましたので、どうぞご覧ください。
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オルフェーヴル産駒のG1での戦績は?
昨年2017年に初年度産駒136頭が中央競馬でデビューしたオルフェーヴル産駒ですが、2018年春のG1シーズンが終了した段階でロックディスタウン、ラッキーライラック、エポカドーロの3頭が延べ7レースに挑戦して2勝2着2回3着1回と結果を残しています。
これは初年度産駒としては異例の好成績と言えますが、詳細は以下の通りとなっています。
【ロックディスタウン】 美浦・藤沢和雄厩舎
①阪神ジュベナイルフィリーズ 2017年12月10日
阪神競馬場 芝1600メートル 単勝1番人気 9着 C・ルメール騎手
②NHKマイルカップ 2018年5月6日
東京競馬場 芝1600メートル 単勝11番人気 18着 池添謙一騎手
【ラッキーライラック】 栗東・松永幹夫厩舎
①阪神ジュベナイルフィリーズ 2017年12月10日
阪神競馬場 芝1600メートル 単勝2番人気 1着 石橋脩騎手
②桜花賞 2018年4月8日
阪神競馬場 芝1600メートル 単勝1番人気 2着 石橋脩騎手
③優駿牝馬(オークス) 2018年5月20日
東京競馬場 芝2400メートル 単勝2番人気 3着 石橋脩騎手
【エポカドーロ】 栗東・藤原英昭厩舎
①皐月賞 2018年4月15日
中山競馬場 芝2000メートル 単勝7番人気 1着 戸崎圭太騎手
②東京優駿(日本ダービー) 2018年5月27日
東京競馬場 芝2400メートル 単勝4番人気 2着 戸崎圭太騎手
ロックディスタウンはG1で堂々の単勝1番人気に支持され、ラッキーライラックは阪神ジュベナイルフィリーズを勝利したことで2017年のJRA賞最優秀2歳牝馬に輝き、エポカドーロに至っては戦前の低評価を覆し見事に皐月賞馬となりました。
オルフェーヴルの血統・父馬は?母馬は?
オルフェーヴルは2008年5月14日に現在の北海道白老郡白老町にある社台コーポレーション白老ファームで産まれました。
父はステイゴールド、母はオリエンタルアートという血統です。
スポンサーリンク父・ステイゴールドはディープインパクト、ゼンノロブロイ、スペシャルウィークやダイワメジャーなどと並んで、さらにその父サンテーサイレンスの後継種牡馬の1頭となりました。
現役時代はなかなかG1で勝つことができず惜しい競馬が続いていましたが、主戦ジョッキーである熊沢重文騎手が大切に育て上げ、池江泰郎調教師(当時)が苦渋の決断で主戦を武豊騎手に変更した後に引退レースとなった香港ヴァーズで遂にG1馬となりました。
ファンも非常に多い馬であると同時に、オルフェーヴルの性格にはステイゴールドの血を引き継いでいる部分も多くあります。
例えばステイゴールドはデビュー3戦目の1997年2月15日に京都競馬場で行われた未勝利戦でレース中に熊沢騎手を振り落として競走中止となっていますが、オルフェーヴルも2010年8月14日新潟競馬場での新馬戦勝利後に池添騎手を振り落としています。
ステイゴールドの通算成績は通算50戦7勝、そのうち重賞は4勝でG1は1勝(2001年香港ヴァーズ)、G2は3勝(2000年目黒記念、2001年日経新春杯、2001年ドバイシーマC)しています。
オルフェーヴル以外のステイゴールド産駒の代表馬にはゴールドシップ、ドリームジャーニー、フェノーメノ、そして近年ではジャンプレースで名馬の声も名高いオジュウチョウサンなどがいます。
母オリエンタルアートは現役時代に目立った活躍はなかったものの通算23戦3勝で京都牝馬ステークス、中山牝馬ステークス、愛知杯などのG3レースに出走した経験があります。
繁殖牝馬となってからはオルフェーヴル以外にもドリームジャーニーの母馬としても知られています(つまり、オルフェーヴルとドリームジャーニーは全兄弟です)。
オルフェーヴル産駒の特徴は?評判は?
オルフェーヴル産駒(子供)の特徴として、競馬場に関しては中山競馬場や小倉競馬場など小回りの競馬場での成績が他場に比べるとほんの僅かに劣るものの気にするほどのものでもなく、すでに全10競馬場で勝利していて場所を問わず活躍できていることがわかります。
スポンサーリンク距離については、短距離もしくは長距離での成績は多少落ち、中距離を中心に優秀な成績を残していますが、長距離のレースはまだほとんど行われていないことから秋競馬の結果を見てから再考したほうがいいかもしれません。
これまでに、昨年2017年デビューの現3歳世代では30頭が新馬もしくは未勝利戦を勝ちあがっていますが、重賞勝利は先に触れた3頭のみとなっています。
そして、2018年は6月に2歳戦がはじまって1ヶ月あまりが経った、6月末現在で7頭がデビューをして既に2頭が勝ち上がっています。
スポンサーリンクオルフェーヴル産駒のダートでの成績は?
オルフェーヴル自体が芝で活躍した馬なので産駒も芝中心に活躍をしています。
ただし、ダートが走らないかというとそういうことでもなく、先程触れた初年度産駒の勝ち上がり30頭中12頭はダート戦での勝利となっています。
また、12頭が勝利した時、すべて単勝1番人気から4番人気までの上位人気に支持されていたり、12頭中7頭が阪神競馬場でのレースだったり、12頭中8頭が1800メートル戦となっていたり、傾向がはっきりしているのが特徴ということができます。
オルフェーヴル産駒の大成功?大失敗?
インターネット掲示板を中心としてオルフェーヴルは種牡馬として成功したのか失敗したのかという書き込みが多くあります。
初年度産駒がデビューして3歳の秋戦線や古馬となってからの戦いを見る前から結論をだすのは早計と言えると思いますが、既にG1馬を2頭誕生させていることから考えても少なくとも失敗とは言えないであろうと現時点では言うことができます。
ただし、父のステイゴールド同様の気性の荒さがオルフェーヴル産駒にも見られることから期待馬が期待通りの活躍をすることができないこともあり、失敗と評されることがあるのも否定はできません。
オルフェーヴル産駒2018年の期待馬は?
オルフェーヴルの2年目産駒、2018年に2歳馬となっている100頭以上の中から2016年に当歳(0歳)のセレクトセールで1億8360万という超高額で落札されたアルママに期待が集まっています。
母ホエールキャプチャは通算30戦7勝の成績を残し、そのうち重賞は5勝でG1は1勝(2012年ヴィクトリアマイル)、G2は2勝(2011年ローズステークス、2013年府中牝馬ステークス)、G3は2勝(2011年クイーンカップ、2014年東京新聞杯)しています。
馬主は有限会社ビッグレッドファームで取りまとめているのは岡田繁幸氏、独自の血統理論や相馬眼をテレビの競馬番組のゲストとして出演している時に見たことがある競馬ファンの方も多いと思われます。
また、仮に見たことがなくても「マイネル」「コスモ」軍団のトップと聞けばイメージが湧くに違いありません。
そんなビッグレッドファームの一員となり、悲願のクラシック制覇へ期待を一身に集めているアルママは夏の札幌開催でのデビューを目指して函館競馬場に入厩後、調整を進めることになっているそうです。
また、2018年の中央競馬・新馬戦実施初日に勝利したジャミールフエルテ、G3のチューリップ賞、朝日チャレンジカップを勝利したショウリュウムーンを母に持ち新馬戦で勝利したショウリュウイクゾが次走への調整を既にスタートしています。
昨年デビューした新種牡馬の中ではロードカナロアに勝利数などでは若干差がついてしまったものの、2年目は1年目よりも産駒の駒が揃ったと言われるオルフェーヴル産駒のここからの新たな飛躍に注目していきたいと思います。
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