今回は2018年4月27日に23歳で死亡したスペシャルウィークについて取り上げます。
スペシャルウィークのプロフィールや現役時代の戦績はもちろん、死因や種牡馬としての実績、そして現在アニメ化されているウマ娘についてまであれやこれや調査しましたので、どうぞご覧ください。
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スペシャルウィークのプロフィールと戦績
スペシャルウィークは1995年5月2日に現在の北海道沙流郡日高町にある日高大洋牧場
で産まれました。
父はサンデーサイレンス、母はキャンペーンガールという血統ですが両馬は対象的な経歴を持っています。
現役時代をアメリカで走り、種牡馬として期待されて日本に輸入された父・サンデーサイレンスは実際に日本の競馬史上にその名を残し、一時代・一大勢力を築いたともいえる名種牡馬となりました。
スペシャルウィーク以外にも競馬ファンであれば知っているであろう数々の名馬の父親となっています。
ディープインパクト、ダイワメジャー、ハーツクライ、ゼンノロブロイ、スティルインラブなど上げだしたらキリがないほどです。
一方、母キャンペーンガールは古くからの日本の在来血統の血を引き継いでいて、サンデーサイレンスとはある意味で真逆の馬生を歩んできました。
キャンペーンガールは競走馬として訓練は受けていたものの結果としてレースデビューすることは叶わず、しかもスペシャルウィーク以外に目立った産駒も残すことはできませんでした。
しかも、スペシャルウィークを産んでから5日後には死亡したため、スペシャルウィーク自身は農耕馬の乳母に育てられることになりました。
スペシャルウィークの競争成績は通算17戦10勝2着4回3着2回で馬券圏内に入れなかったのは1999年秋初戦となったG2・京都大賞典(7着)のみとなっています。
重賞はG1で4勝(1998年日本ダービー、1999年天皇賞・春、1999年天皇賞・秋、1999年ジャパンカップ)、G2で4勝(1998年弥生賞、1998年京都新聞杯、1999年アメリカジョッキークラブカップ、1999年阪神大賞典)、G3で1勝(1998年きさらぎ賞)と通算9勝しています。
主戦騎手は武豊騎手でしたが、2回だけ別の騎手が騎乗したことがあります。
1回目は1998年のジャパンカップ(3着)でこの時は武豊騎手が騎乗停止処分となったため岡部幸雄騎手に乗り替わり、2回目は翌年1999年のアメリカジョッキークラブカップ(1着で)この時は武豊騎手がシーキングザパールとアメリカのレースに挑戦するためにO.ペリエ騎手に乗り替わったものでした。
近年では主戦騎手が安定しない馬も多い中で、同じ騎手が乗り続けることは強い馬であった証拠とも言えます。
また、武豊騎手は2017年までに日本ダービーを5回勝利していますが、初めて勝利したのがスペシャルウィークとのコンビでのものでした。
競馬ファンに聞くとベストレースは様々です。
セイウンスカイやメジロブライトといった競合相手に京都競馬場を熟知している武豊騎手が普段のスペシャルウィークと異なるレースを展開して勝利した1999年天皇賞・春。
1着スペシャルウィーク、2着ステイゴールドで馬連万馬券と今では考えられないくらい高配当となった1999年天皇賞・秋。
武豊騎手も、実況も場内の雰囲気も誰もが勝ったのはスペシャルウィークと見ていたら惜しくもハナ差でグラスワンダーに敗れた引退レース1999年有馬記念。
その他にも弥生賞やジャパンカップなどそれぞれに印象に残っているレースが異なるのもスペシャルウィークの特徴と言えるかもしれません。
スペシャルウィークの死亡死因は?
種牡馬生活引退が近かった2014年7月19日には引退レース有馬記念で激闘を演じたグラスワンダーと函館競馬場で有馬記念以来15年ぶりの再会をする企画が行われるなど元気な姿を見せていたスペシャルウィーク。
2017年に種牡馬生活を引退後は生まれ故郷である日高大洋牧場に戻り余生を過ごしていました。
しかし、2018年4月23日の放牧中に転倒したスペシャルウィークは左腰を強打し、馬房内で経過観察をしていた所、4月27日に再び転倒しているところが発見され午後4時40分に死亡しました。
日高大洋牧場代表取締役でスペシャルウィークの誕生から最後まで携わることになった小野田 宏氏はJRAのホームページに「ファンがとても多い馬で、現役時代に一緒に戦った世代の馬たちが種牡馬として活動している中、少しでも長く生きていてもらいたかったものの、不慮の事故でこの世を旅立つこととなってしまいました。スペシャルウィークには感謝の気持ちで一杯です。」とのコメントを発表しています。
また、調教師としてスペシャルウィークを育て上げた白井寿昭元調教師は近い内に偲ぶ会をしたいと新聞の取材にこたえています。
スペシャルウィークはアニメ・ウマ娘の主人公!
最近の競馬ファンの中には競走馬としてのスペシャルウィーク、種牡馬としてのスペシャルウィークではなく、ウマ娘の主人公であるスペシャルウィークからスペシャルウィークを知った方もいると思います。
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アニメ・ウマ娘は2018年4月から全13回の予定で、TOKYO MX、関西テレビ、BS11などで日曜深夜に放送されていて、競走馬を擬人化しレースでの勝利を目指していくストーリーとなっています。
プロモーターには武豊騎手が就任し、第5話では日本ダービーの解説シーンに本人役で出演もしました。
2018年5月現在まだ全13回の半分に達したところですので今後の展開が注目されます。
また、漫画単行本は既に発売されていたり、スマートフォン向けゲームは2018年にリリース予定ということで様々なメディアで今後も展開が予定されています。
現在テレビを見ることが出来ない環境の方でも夏以降BD BOXが随時発売されていくことが発表されていますのでいずれ目にするチャンスは訪れそうです。
スペシャルウィークの性格は?
サンデーサイレンス産駒の特徴として、ステイゴールド、ゴールドシップ、オルフェーヴルに代表されるように気性が荒い馬が多いのが特徴となっていますが、スペシャルウィークには当てはまりません。
関係者が口を揃えて「人に従順でおとなしい性格だった」と語っているように人懐っこく人間を信頼していた馬でした。
武豊騎手もインタビューで「些細なことに動じない、飄々とした性格」とスペシャルウィークの性格を語っています。
スペシャルウィーク産駒の特徴は?
スペシャルウィークは2000年に種牡馬入り2003年に初年度産駒がデビューして今年2018年まで14年連続で重賞出走馬を輩出する優秀な種牡馬です。
2018年5月4日現在で産駒通算857勝、重賞は35勝、種牡馬リーディングでは2009年の6位を最高にベストテン入りが5回あります。
G1勝馬はシーザリオ(2005年オークス)、ブエナビスタ(2008年阪神ジュベナイルフィリーズ、2009年桜花賞、2009年オークス、2010年ヴィクトリアマイル、2010年天皇賞・秋、2011年ジャパンカップ)、トーホウジャッカル(2014年菊花賞)の3頭です。
それ以外にもG1には手が届かずとも競馬ファンの印象に残っている馬にはインティライミやリーチザクラウンなどもいると思います。
また、母父馬としても実績を残していて、エピファネイアやクラリティスカイ、ディアドラなどにその血が既に引き継がれています。
種牡馬生活を引退したのがつい最近ですので、全盛期に比べると頭数は少ないもののこれからデビューする父・スペシャルウィーク産駒の馬もいますし、母父・スペシャルウィークの馬ということに範囲を広げればまだまだ多くの馬がデビューする予定です。
産駒の特徴として4歳をピークに6歳以降は能力が落ちてくる傾向にあるものの芝ダートや距離・競馬場などにそれほど大きな得意・不得意が存在しないのもスペシャルウィーク産駒の特徴となっています。
スポンサーリンク馬体を見てスペシャルウィークの面影を感じたり、格好良いと思うような馬と出会ったら新馬戦から追いかけてみるのもいいかもしれません。
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