今回は2018年1月13日に現役21人目のJRA通算1万回騎乗を達成した、関西の中堅騎手、太宰啓介騎手を取り上げます。
太宰啓介騎手の嫁や子供、騎乗は上手いか、落馬、そして年収などあれやこれや調査しましたので、どうぞご覧ください。
太宰啓介騎手のプロフィールと経歴・成績
引用元:netkeiba.com
太宰啓介騎手は1979年に滋賀県で生まれています。
父親が元騎手だった太宰義人元調教師であったこともあり、物心がついた頃には馬が回りにいる生活で自然と騎手を目指すようになりました。
競馬学校第14期生として1998年に騎手デビューを果たします。
同期で現在も現役の騎手にはオルフェーヴルで三冠ジョッキーとなるなどGⅠ23勝を含む重賞74勝の池添謙一や2014年菊花賞をトーホウジャッカルで勝利するなどGⅠ2勝を含む重賞13勝の酒井学、障害重賞19勝の白浜雄造、竹之下智昭がいます。
その中でも池添騎手とは幼馴染で保育園から一緒ということもあり、特に騎手デビュー直後はライバルのような関係だったとインタビューで答えています。
所属はデビューして約7年間は父親である栗東の太宰義人厩舎所属でしたが、2005年4月からはフリーとなります。
ただし、厩舎の人数の都合で一時的にフリーとなっただけで、当初の予定では2007年春には再び太宰厩舎所属騎手になることが決まっていた所、太宰義人調教師が亡くなったことでそのままフリーを継続しているという事情もあります。
勝利数は、JRA通算では2018年1月22日現在で520勝ですが、ここ数年は騎乗数、年間勝利数共に年々減少傾向にあります。
重賞はフミノイマージンとコンビで4勝(2011年GⅢ福島牝馬ステークス・2011年GⅢマーメイドステークス・2011年GⅢ愛知杯・2012年GⅡ札幌記念)、アスカノロマンで2勝(2016年GⅡ東海ステークス・2016年GⅢ平安ステークス)の合計6勝しています。
デビューして間もなく21年目に突入するので、JRA全10場での騎乗経験がありますが、未だに中山競馬場で勝ったことは一度もありません。
また、競馬場によって芝のほうが好成績の場合もあればダートが好成績の場合もあるのが大きな特徴です。
京都競馬場 通算 142勝 芝 38勝 ダート 104勝
小倉競馬場 通算 141勝 芝 89勝 ダート 52勝
阪神競馬場 通算 95勝 芝 36勝 ダート 59勝
中京競馬場 通算 76勝 芝 31勝 ダート 45勝
福島競馬場 通算 33勝 芝 22勝 ダート 11勝
新潟競馬場 通算 15勝 芝 8勝 ダート 7勝
函館競馬場 通算 12勝 芝 5勝 ダート 7勝
東京競馬場 通算 4勝 芝 0勝 ダート 4勝
札幌競馬場 通算 2勝 芝 2勝 ダート 0勝
中山競馬場 通算 0勝 芝 0勝 ダート 0勝
太宰啓介騎手の嫁は?子供は?
太宰啓介騎手は2011年9月27日に安藤勝己元騎手の兄である安藤光彰元騎手の長女と結婚しています。
引用元:うまちゃんねる
つまり、安藤勝己元騎手は太宰騎手から見れば叔父にあたり、現在大井競馬場で活躍している安藤光彰元騎手の息子安藤洋一騎手は義理の弟ということになります。
二人が知り合ったきっかけは、2009年の春頃に太宰騎手のバレット(競馬場で馬具の用意、手入れなど騎手の現場アシスタント的な役割)をしてくれたことだったそうです。
なお、太宰騎手の子供についても調べましたが、こちらは今回調べた範囲では確認することはできませんでした。
太宰啓介騎手の騎乗は上手い?下手?
太宰啓介騎手は年間に30勝 以上し、制裁点数が10点以下だった騎手に贈られるフェアプレー賞をデビューした1998年の初受賞にはじまり、2006年・2009年・2010年・2011年・2012年と合計6回受賞しています。
また、近年でも勝利数減少でフェアプレー賞の選考外となるものの制裁点数が10点を超えることはほとんどなく、騎手仲間からの評価も高いことからも騎乗は上手く技術も高いと考えていいでしょう。
太宰啓介騎手の落馬!
2016年6月4日阪神競馬場最終12レースで珍しい落馬事故が発生しました。
単勝11番人気のアーネストミノルに騎乗していた太宰啓介騎手は、スタートしてすぐに両鐙を踏み外し、バランスをくずし落馬してしまいました。
ただし、公開されたパトロールビデオで確認すると落馬は落馬でも他馬に影響を与えないように確認をした上で自ら落馬しているように見えたことからネットの掲示板などではちょっとした騒ぎとなりました。
これまでにも鐙を踏み外すというトラブルは他の騎手でも時折見られ、中には鐙を踏み直して騎乗を続ける騎手もいましたが、安全を第一に考えた場合に太宰騎手の判断は間違っていなかったと言えそうです。
太宰啓介騎手の年収は?
騎手の年収のうちレースに騎乗していればわかる獲得賞金や出走数によるもののみで計算すると、2017年は騎手の平均年収を下回る約3100万円と計算できます。
2016年までは長い間、平均年収を上回る活躍を続けていた太宰啓介騎手にとっては残念な結果となってしまいました。
関西所属であるデムーロ騎手やルメール騎手に有力馬の騎乗が集中した煽りを受けて、関西の騎手全体の勝利数が減ってきている中、太宰騎手もその影響を受けている一人といえるのかもしれません。
重賞勝ちこそ少ないですが、確かな騎乗技術を持ち合わせている太宰騎手であれば、まだまだ名馬と巡り会えるチャンスはありそうです。
ここからの更なる奮起を期待したいと思います。