今回はJRA・中央競馬のみで日曜日や一部の祝日を中心に発売されている馬券の種類であるWIN5について取り上げます。
WIN5とはどんな馬券なのか、インターネットでの買い方、必勝法や攻略法はあるのか、全通り買いは何通りなのか、ロト6との的中確率の比較、税金はいくらからかかるのかや今までの最高配当・最低配当など様々な視点からあれやこれや調査しましたので、どうぞご覧ください。
Contents
WIN5とは
JRA・中央競馬ではWIN5が発売開始された時点で次の8種類の馬券を購入することができました。
[単勝][複勝][枠連][馬連][馬単][ワイド][三連複][三連単]
これらの馬券はすべて1つのレースの中で結果が出ていましたが、それらと異なりWIN5は同日の5つの競走の1着馬の馬番をすべて的中させる馬券で2011年4月24日から発売が開始された、JRA・中央競馬では最も新しい馬券です。
的中者がいない場合にはキャリーオーバーされたり、最高配当も当初の上限額2億円から2014年6月に6億円に引き上げられていたりと他の馬券にはない特徴がWIN5にはあります。
発売に関しても特徴的でJRA・中央競馬開催日に必ず発売されているというものではなく、原則としては毎週日曜日に加えて一部の祝日が追加で発売対象となっていて、土曜日に発売されることは原則ありません。
また、荒天などで開催競馬場のうちのいずれかが中止や順延になった場合は、事前に対象レースを発表しているWIN5も成立しなくなるため発売が中止されます。
発売日には一番大きいレースが5つめの競走として指定され、開催競馬場の数に関わらず、5つ目の競走から発売時間順に遡って5つのレースが指定されることが基本です。
例えば2018年6月24日に阪神競馬場で行われた春のグランプリG1・宝塚記念の発売当日の対象レースは次のとおりです。
1レース目 東京競馬場 10レース 清里特別 14:50発走
2レース目 阪神競馬場 10レース 花のみちS 15:00発走
3レース目 函館競馬場 11レース UHB杯 15:20発走
4レース目 東京競馬場 11レース パラダイスS 15:30発走
5レース目 阪神競馬場 11レース 宝塚記念 15:40発走
ただし、ここ数年は夏8月頃の新潟競馬・小倉競馬開催の時期のみルールが変わっていて、1日の一番最後のレースを5つめの競走として指定されているので対象レースについては注意が必要になってきます。
今年2018年がどのような発売となるかはまもなくJRAから正式に発表される予定ですのでJRAホームページの発表をご確認ください。
WIN5の買い方は?インターネットのみで買える?
WIN5以外の馬券は競馬場窓口でも購入することが可能ですが、WIN5の場合はi-seatと呼ばれる一部の競馬場や場外馬券発売所ウインズに設置されているインターネットに接続されているパソコンが設置されている席でのみ購入が現在は可能となっています。
それ以外は、インターネット経由で購入するのがWIN5の唯一の購入方法です。
ただし、2018年の秋以降に、馬券発売機の新型(キャッシュレス発売機)が導入されれば競馬場やウインズでもWIN5が購入できるようになる予定であることが既に発表されています。
インターネットでの購入方法には即PAT、A-PAT、JRAダイレクトと3種類あり、それぞれ多少の違いはありますが、現在ではJRA指定の銀行口座を持っていれば登録当日から馬券を購入することができ手数料もかからない即PAT加入をJRAはおすすめしています。
WIN5の必勝法は?攻略法は?
必勝法に関しては全通り買うに限るのですが、後で触れるように的中確率はかなり低くなってしまいます。
また、攻略法があるのかというと人気馬を購入すれば的中確率はあがるものの配当は低くなってしまいオススメできません。
では、一番いい方法はというと、WIN5は対象となる5つのレースの単勝をすべて的中させるということなので普段から単勝馬券で練習をするということではないでしょうか。
また、WIN5を購入した時に、それぞれのレースの単勝馬券も購入しておくのも抑え馬券としては有効なのかもしれません。
WIN5全通り買いはいくらになるのか?
現在のJRA・中央競馬ではフルゲートは18頭が最大なので対象5レース全てが18頭立てが理論上最大になるのですが、実際にはダートをはじめとしてフルゲート頭数が少ないレースが含まれています。
今までで一番多頭数のレースの組み合わせとなったのは2015年5月31日でメインレースは競馬の祭典、G1・東京優駿(日本ダービー)当日でした。
1レース目 東京競馬場 8レース 青嵐賞 18頭立て
2レース目 京都競馬場 9レース 東大路S 16頭立て
3レース目 東京競馬場 9レース むらさき賞 17頭立て
4レース目 京都競馬場 10レース 安土城S 17頭立て
5レース目 東京競馬場 10レース 日本ダービー 18頭立て
この5レースの組み合わせで1,498,176通りですので、一点100円ずつ全通り購入した場合は約1億5000万円になりますが、当日の配当は288,220円でした。
WIN5とロト6を比較すると!ランダム買いは可能?的中確率は?
WIN5と比較されることも多い数字選択式宝くじロト6は「1」から「43」までの数字から異なる6つの数字を選択する宝くじです。
全通りで6,096,454通りですのでWIN5よりは的中確率は高いことになりますが、なかなか的中しないことには変わりはありません。
ランダム買いはWIN5(一部のレースのみセレクトも可)、ロト6(クイックピック)共に可能となっています。
WIN5はいくらから税金がかかる?ばれない?
先に述べたロト6が宝くじということで税金がかからないのに対して、WIN5にはルール上税金がかかります。
ただし、WIN5で的中したら必ず税金がかかるというものではなく、すべての馬券の年間収支で50万円以上プラスになった場合が課税対象になってきます。
基本的には確定申告による自己申告中心となっているのが現状ですが、申告せずになにかのきっかけで税務署の調査が入り判明した際には追徴課税などが課されることにもなりますので要注意と言えます。
WIN5の最高配当と最低配当は?
最後に、これまで行われた全393回のWIN5での様々な記録をご紹介します。
【的中者なし】(過去4回)
①
2011年9月4日 主なレース G3・新潟2歳ステークス(新潟競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 3→11→10→2→4
②
2013年5月5日 主なレース G1・NHKマイルカップ(東京競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 5→9→6→6→10
③
2014年9月7日 主なレース G3・新潟記念(新潟競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 4→11→16→10→8
④
2014年11月23日 主なレース G1・マイルチャンピオンシップ(京都競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 8→6→5→15→1
【最高配当】 配当額:420,127,890円 的中票数:1票
2016年8月21日 主なレース G2・札幌記念(札幌競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 9→1→13→15→12
【最低配当】 配当額:7,320円 的中票数:87,953票
2012年10月21日 主なレース G1・菊花賞(京都競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 2→1→1→1→1
【最高売上】 配当額:1,008,010円 売上額:約28億3,000万円
2011年9月11日 主なレース G3・京成杯オータムハンデ(中山競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 1→9→4→2→2
【最低売上】 配当額:4,387,190円 売上額:約3億円
2017年11月3日 主なレース G3・ファンタジーS(京都競馬場)
1着馬単勝人気(レース順) 2→6→3→8→5
的中させることが難しいことなど様々な要因もあり、最近は発売開始当初に比べて売上が大幅に減少する傾向となっていて、以前に比べると盛り上がりも欠けているWIN5ですが、競馬場で購入できるようになれば再び脚光を浴びる可能性も高そうです。
予想することが楽しみな競馬ファンは単勝からコツコツと練習して、高額配当を目指す方法もあるかもしれません。