今回は2018年7月22日に函館競馬場で行われる夏の函館開催の最後を締めくくる名物レースG3・函館2歳ステークスに出走予定のナンヨーイザヨイについて取り上げます。
ナンヨーイザヨイの血統・プロフィールや戦績はもちろん、評価や馬名の意味、そして馬主についてまであれやこれや調査しましたので、どうぞご覧ください。
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ナンヨーイザヨイのプロフィールと戦績
トリコロールブルーは2016年2月24日に北海道勇払郡安平町にあるノーザンファームで産まれました。
厩舎は関西・栗東の松永幹夫厩舎に所属しています。
松永幹夫調教師は騎手時代の活躍が目に焼き付いている競馬ファンの方も多いと思いますが、2007年に調教師転身した後も優秀な成績を残しています。
2009年の秋華賞馬レッドディザイア、今年2018年の牝馬クラシック戦線を賑わせたラッキーライラック、ダート戦線ではアウォーディー、ジャンプレースでは2014年に中山大障害を制したレッドキングダムなどがこれまでの代表馬です。
ナンヨーイザヨイの競争成績は2018年7月16日現在で通算1戦1勝です。
2018年6月17日に函館競馬場で行われた芝1200メートルの新馬戦で単勝3番人気、岩田康誠騎手とのコンビで出走したナンヨーイザヨイは、多少太め残しの出走だったにもかかわらず、抜群のレース内容で快勝しました。
ナンヨーイザヨイの血統は?父は?母は?
ナンヨーイザヨイは父はエイシンフラッシュ、母はシャルルヴォアという血統です。
父・エイシンフラッシュは競走馬時代の2012年秋の天皇賞が天覧競馬で行われた際に優勝し、コンビを組んだM.デムーロ騎手がゴール後下馬して敬礼したシーンが印象に残っているファンの方も多いのではないでしょうか。
エイシンフラッシュの通算成績は通算27戦6勝、そのうち重賞は4勝でG1は2勝(2010年日本ダービー、2012年天皇賞・秋)、G2は1勝(2013年毎日王冠)、G3も1勝(2010年京成杯)しています。
ただし、昨年2017年に初年度産駒がデビューしましたが、同じく2017年デビューのロードカナロアやオルフェーヴルに比べると活躍はできず、今後の種牡馬生活のためにも2年目の今年は勝負の年とも言えます。
母・シャルルヴォアは競走馬時代に通算12戦3勝を残し、重賞もG3・クイーンカップに出走したことがあります(6着)。
繁殖牝馬入りしてからはナンヨーイザヨイ含めてこれまでに4頭がデビューしているものの3頭が1勝、残る1頭は未勝利に終わっています。
ナンヨーイザヨイの評価は?価格は?
ナンヨーイザヨイは2016年のセレクトセールで3780万円で落札されました。
ここ数年高騰しているセレクトセールは、今年2018年もつい先日終了しましたが、1億円を超える額での高額落札馬が相次いでいます。
その中で、2016年の平均落札額は約3800万円でほぼ平均額での落札をされたナンヨーイザヨイは、ほぼ標準の評価を受けていたことがわかります。
ナンヨーイザヨイの馬名の意味は?
トリコロールブルーの馬名の由来はJRAに馬名登録された際の説明では「冠名+十六夜」となっています。
冠名は、「アドマイヤ」「メイショウ」「シゲル」などが有名ですが、「ナンヨー」もこの後ご紹介する中村徳也オーナー所有馬に共通してつけられている名で、中村オーナーが山形県南陽市出身であることに由来しています。
「十六夜」は「三日月」「半月」「新月」などと同じ月の満ち欠けに対応する呼び名で「満月」の翌月のことを「いざよい(=十六夜)」といいます。
日本語としても素敵な呼び名を馬名にしたと感じますね。
ナンヨーイザヨイの馬主は?
ナンヨーイザヨイの馬主は前述の通り中村徳也オーナーです。
中村オーナーは埼玉、神奈川、山形などに工場を所有していて自動車部品の試作・開発・製造などを手がける中村工業株式会社の代表取締役を務めていて、東京馬主協会に所属しています。
これまでの所有馬で重賞ウィナーはいませんが、毎年5頭前後を所有していますので、コアな競馬ファンであれば「ナンヨー」の馬を知っているのではないでしょうか。
ちなみに現役の馬では、これまでに準オープンで2着の実績を残しているナンヨーアミーコや一旦は準オープンに所属したものの現在は1000万下クラスに降級しているナンヨープルートーあたりが活躍をしています。
前評判どおりの活躍を見せ開幕週の新馬戦で見事に勝利を飾り、函館2歳ステークスでも上位人気に支持されそうなナンヨーイザヨイの活躍に期待したいところです。